トメさんのマジカルチケット完結編 [ベトナム~フエ~]

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メガネ無くした。。。

 

 

嫁に誕生日に買ってもらった気に入ってたやつ。

 

 

旅をしていると土地を変え、宿を変え、気分を変え移動して行く。

 

 

 

もう戻れないから泣く泣く諦める。

 

本日のFeeling Radio

記事のBGMにどーぞ。

Rip Slyme -『Mahiru ni mita yume』 [Mummy D remix] (1998)

思い出の曲だぁね!カドムラ!

 

旅の動機

(地元呑みでの一枚。右端のメガネが僕ね。このメガネを無くした。メガネかけた写真を探して見つけた写真。なんとなく見入ってしまう。一人旅を始めて約5ヶ月くらい。ちょっと寂しさが出てきたのかな?んなことぁ無いか!)

 

 

ちなみにウチの地元は異常に個性が強い。元ヤンラッパー、和太鼓日本一位のラスタマン、バイク好きの解体屋親方、草野球バカの一児のパパ。全員もれなく刺青だらけ。今の言葉で言えばクセがすごい。協調性ゼロ。でも以上に仲間思いな一面もある。多分一生付き合っていく。

 

 

小・中からの付き合いなのでかれこれ20年来の付き合い。イイ意味で言えば変わらない正直な奴ら。でも逆に仲間だろうが友達だろうが道理にそぐわなければボロクソ言う。お前はクソだと。言うのも有りなので言われることもまた有りの暗黙ルール。なんでも腹割って言えることが『友達』である一つの定義だと言うかのように。

 

本来ならば、一番上の呑み会写真に写っているであろうもう一人の地元仲間がいる。ガキンチョの頃から毎日のように遊んでいた仲間の一人。そいつはある日バイクの事故で死んじゃった。28歳で。人生でトップレベルの悲しみ。その時の悲しみは地元の奴ら全員がもれなく味わっている。『悲しみの共有』。そう言う意味でも多分一生モノの付き合い。

 

 

死んじゃった友達の分まで色々見てやろうと思ったのが世界一周に出る動機の一つ。なんてちょっとイイ話風。。。自分で言っちゃう感じが大人気ないけど。旅とはあんまり関係ないが、写真を見てたら書いてみたくなった。そこはご愛嬌と言うことで

 

ダラットからフエへのバス移動

 

 

気を取り直してベトナムの軽井沢から古都フエへ移動の日。前日にバスの予約は完了済み。今回はPM2:00〜AM7:00までの16時間の道のり。さすがにおケツが取れちゃうんじゃないかと心配。それでも寝台列車よりバスの方が断然安いので選択肢は一択。確か1200円くらいだったかな。

 

 

ベトナムの寝台バスは、足が伸ばせて寝れる設計構造。寝ることに対しては快適。ただ欧米人のでかい身体には収まり切らないであろう大きさ。それにしても夜になると車内がどえらいアッパーなライティングに照らされる。タイのカオサンストリートを思い出させる光の演出。

 

 

PM4:30、PM7:30、PM11:30とバスはトイレ休憩と飯休憩を挟んで北上して行く。PM11:30の休憩に関しては高速道路と思わしき手前の路肩で降ろされ、草むらで用を足すことに。まだ男は良いけど女子連中はどうしたものかとウロチョロしていた。結局茂みの奥へと分入り消えていく女子たち。

 

 

ネットが変える旅の変化

なんだかんだ16時間きっちりでバスはフエの街に到着。今回はトメさんの見えないマジカルチケット(←全てはここからの始まり。良かったら読んで見てくださいな)があるので宿は事前にネット予約していない。

 

 

思えば13〜14年前は旅でネット予約なんてできなかった。到着したその場でガイドブック片手にタクシー等の運転手と相談したり、宿の客引きと値段交渉して着いて行ったりしていた。だいぶ便利になったものです。

 

 

その代わりタクシー運転手とかは商売上がったりだと思う。皆スマートフォン片手に地図アプリで自分の現在位置を把握して歩いて行っちゃう。情報が蔓延してるのでぼったくりや詐欺まがいな値段請求なんてのもほぼほぼ起こりにくくなってるのではないでしょか?今の所僕はない。

 

 

今回乗ったバス会社( Futa bus )は、無料でホテルまで送迎してくれるサビースをしていた。これは本当に有難い。ので難なくトメさんが紹介してくれた宿まで到着。トメさんの話だと15ドル近いシングルルームを2〜3ドルで、しかもコーヒー飲み放題。なんて素晴らしいんでしょう!こりゃ1週間ぐらいお世話になってしまおうかなんて考える。ヒヒヒ。

 

 

いざトメさんのマジカルチケット利用!

ホテルのフロントには一人のベトナム人女性スタッフ。英語で確認せんといかんのはちょっと緊張する。なんだこいつ的な感じになるかも知んないし。でもここまで来たんだ。せっかく根性丸出しで聞いてみる。

 

 

「こんにちは〜。あの、オーナーの『ナツさん』いますか?」

 

「オォ!ナツ ヲ知ッテルノ?ナツ ナラ今ココニハイナクテ、別ノ ホテル ニイルワヨ」

 

「そうなんすか。実は、カンボジアで会った人からこのホテルを紹介されて来たんすけど。トメさんって言う。。。」

 

 

以外にもスタッフさんはトメさんの名前に対して『誰?』と言う感じ。『大阪のトメさん言えば分かるわ!』ってトメさん言ってたのに。しかも僕のつたない英語も相まってか少し怪訝な表情を浮かべる女性スタッフさん。そんな顔色の変化を見てこちらも少し気持ちがザワザワする。

 

 

そう言えばと思って思い出す。

 

 

「あ!そうだ!写真ありますよ!この人ですこの人!トメさんて言うおじちゃんにここのホテルのナツさんに会えって言われて来たんです!」

 

「アァ!知ッテルワコノ人!ヨクウチニ泊マル人。チョット待ッテネ。今ナツ ニ連絡シテアゲルカラ」

 

 

来た〜!通じた〜!さすがはトメさん!『大阪商人は嘘つかへん』って言ってただけあるわぁ〜!そう思いながら女性スタッフさんの電話でのやり取りが終わるのを待つ。ナツさんにも今度お会いした時にちゃんとお礼をしないと。

 

 

受話器を置いたスタッフさんがニコニコしながら話し出す。まるで自分の身にハッピーな出来事が起こっているかのように。

 

 

「良カッタワネ!ナツ カラOK出タワヨ!15ドルノ シングルルーム ヲ12ドルデ良イッテ!ウチハ自慢ノ コーヒー が飲ミ放題ヨ!ラッキーネ!」

 

「ん?あ〜、えっと幾らっすか?は〜、なるほど。12ドルっすか。。。うん。えぇ〜と」

 

 

弱った。聞いてた話とチョット違う。確かに安くしてくれた。15ドルが12ドル。3ドル引きは確かにでかい。でも1泊12ドルって今まで止まって来た宿の3日分に相当するわけで。ご好意は嬉しいが素直に喜べない金額だ。だったら別の宿に泊まる方が断然良かったりするわけで。

 

 

渋る僕を見て「本当ニ ラッキー ヨアナタ」と押してくるスタッフさん。すでに3ヶ月滞在している日本人が一人いるが、その人と同じ特別価格なんてラッキーだと力説してくれる。コヒーも飲み放題っと言うワードを3回ぐらい聞かされるが、

 

「あ〜、いやね、聞いた話だと2ドルか3ドルで泊まれるって聞いて来たんです!」

 

旅の恥はかき捨てと言いますからね!もうズバッと言いました。ご好意で安くしてくれてるのは分かっている。でも、不躾ですが、もっと安くならんのかと言う意味を込めて。このマジカルチケットの行方がどうなるかと言う好奇心も含めて。すると、スタッフさんは 「エ?12ドル ノ間違イデショ?」と、僕が英語を間違ったと思って訂正して来た。

 

「No No. 2ドル or 3ドルで泊まれると」

 

そう僕が言うとスタッフさん爆笑。無い無い!って感じで大爆笑。『ですよね〜』と言う感じで僕も爆笑。いやはやトメさん。さすがに話大きくし過ぎたんじゃないっすかね 笑。15ドルの部屋は2〜3ドルにはならなかったっすよ 笑。

 

 

損得の人間心理

んで話を聞くと、隣にもう一つ別館と言う感じでドミトリー(他の旅行者と相部屋)があってそこなら安いよと教えてくれる。

 

「ドミトリー ダト 1泊6ドルナンダケド、今回ハ特別ニ 4ドルデ泊マレルヨウニシテアゲル」

 

とご慈悲を賜ってくれた。優しいスタッフさん。きっとトメさんの顔を立ててと言うこともあったのかもしれない。6ドルから4ドルって、いや、もうなんか申し訳ないっすねぇ!なんて言いながらお言葉に甘えさせてもらい、4ドルで宿泊させてもらうことに。

 

 

でも内心はなんとなく不満。聞いていた話の内容から期待値が大きかった分、せっかく通常料金よりも安くしもらったのに、ナゼだか損したような気持ちになっている自分がいる。感謝じゃなく『なんだよ』って。勝手に期待したのは自分なのに。人間心理とはこう言うものなのだろう。

 

 

そんな気持ちを反省し、この場で改めてトメさん!安くお得に宿泊できました!おおきにです!大阪商人はさすがです!

(トメさんの似顔絵)

 

イリュージョン

その後、たまたま一緒の相部屋に日本人の大学生が入って来た。昨日は同じホテルの14ドルもするシングルルームに泊まっていたらしく、少し高いのでこっちの安いゲストハウスに移動して来たとのこと。こちとら特別待遇を受けて4ドルで宿泊中。自慢したい気持ちを抑え、優越感に浸りながら一応いくらで泊まっているのか探りながら聞いてみる。

 

「え?4ドルですよ!違うんですか?」

 

「。。。一緒だね」

 

なんだよっ!皆んな4ドルじゃねぇか!全くお得になってねぇじゃねか!なんなら大阪商人よりベトナム商人の方が商売上手じゃねぇか!何がマジカルチケットだよ!ちくしょう!騙されたわぁ!腹立つわぁ!!

 

 

そんなことを思う2〜3時間。でも、チョット待てよ。冷静になって考える。振り返りゃただの正規料金を払ったけで、全く損はしていないと言うこの事実。

 

 

ナゼだろうか。。。全くもって損していないのに損した気分にさせられた。実際に起きてもいない出来事を、あたかも起きているかのような錯覚に陥っていた。無いコトが有って、有るコトが無い。。。まるでイリュージョン。マジカル体験。

 

 

そう言う意味でのマジカルチケットだったんすか?トメさん。。。

 

 

 

すげぇなトメさん。。。

 

 

 

なんとも不思議な気持ちにさせられるベトナム、フエの旅。。。

 

 

 

白昼夢みたいだ。。。

 

 

 

 

 

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