街のオヤジに見るTHE中国らしさ [深圳]

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ほとぼり冷めるまで香港おあずけ

香港に入る起点の街『深セン』。でかい街。都市。都市すぎて見所があまりない。後で聞いた話は深セン・広州があるこの辺りは歴史が浅く、また商業工業地区が多いのもあり観光地が少ないらしい。のに4日も滞在した。

 

 

と言うのも未だ続いている中国国民の大型連休である国慶節。その期間中の香港の宿代が値上がり上昇中。日曜日と月曜日とでチェックイン日を比較すると値段が倍以上違うところもある。中国の至る所で稼ぎ時。香港もまた然り。ほとぼり冷めるまで深センで待機することに。

 

 

深センの宿が一泊850円くらい。他の国と比べると物価が高くなったな中国と言う感じ。寝るだけと考えれば宿代は500円以下に抑えたいのが本音。なのに香港はそれ以上する。一泊2000円オーバー。せこせこした金勘定がみみっちくて恥ずかしいのですが、一応一ヶ月5万円計算で旅してる。ので貧乏旅の僕には中国滞在を伸ばすのは死活問題になりそう。早々に抜け切る案も浮上中。

本日のFeeling Radio

記事のBGMにどーぞ。

 

Dry & Heavy – Less is More (Version)

 

香港とチベットの密集連続連結住居群

ただ香港・チベットだけは押さえておきたい。逆に香港とチベットだけ行ければ良い。チベットはどこの国よりも純粋な『仏教』が濃厚に存在しているイメージがある。すり鉢状の丘に密集した仏教僧の真っ赤な宿坊群があるラルンガルゴンパは行っておきたい。下の写真を見た時に自然と必ず行く候補に。

http://chichitoko.com/見渡す限り赤!赤!-思わず息をのむほどの美しさ/

 

 

 

香港はマンモス団地が興奮する。今は無き九龍城には一度行って見たかった。九龍城探検隊 と称した(著, 写真), 可児 弘明 (監修), 寺澤 一美 (イラスト)さんらが大図解九龍』と言う写真集を出している。これを図書館で見た時はぶっ飛んだ。

 

 

断面図をイラストで描くのもヤバイが九龍城自体がヤバっい。無計画に建てられた高層ビルが密集し、一つの巨大集合住宅の様な様相を呈したスラム。120×210メートルという狭いエリアに500を超えるビルが密集し、当時占領下にあったイギリス政府も中国政府も干渉できなかったと言う無法地帯スラムが九龍城。

http://www.greggirard.com/work/kowloon-walled-city-(book)-13

https://i.pinimg.com/originals/51/dd/00/51dd006653f4e33636e44b257b33e426.jpg

 

実際の中はもちろん危険もあるが、どちらかというと普通に人々が暮らす巨大集合住宅だったらしい。より詳細な写真はこちらで見れるっす。生き物の様に増殖して行く建物。密集連結連続感がかっこいい。1994年に取り壊し。九龍城無き今でもかなりすごいマンモス団地が点在しているらしい。アート作品として写真集も出てるくらい。楽しみ。

 

 

その香港とチベットは現状どちらも中国の一部となってはいるが、どちらも中国とは別カテゴリーの様な地域。そう考えると、あんまり中国に興味ないのかもしれない。物価も高いし、ネット繋がらないし、街は綺麗でノイズ少なめだけど飯はうまい中国。より中国を早々に切り抜け案が濃くなって来たな。歴史好きメシ好きは楽しいと思う。

 

 

深セン街ブラ

そんな中国深センの街をぶらっとしてみる。

 

 

街の台所的存在の市場はどこの街でもあって深センも同じ。ここは朝昼関係なく人で混雑していた。海が近いので海鮮系が豊富。蟹、牡蠣、生きたままの魚と肉に野菜に果物にお茶に道具屋にと様々。その市場から道一本隔てると大きなデパートがある。シャネルにヴィトンにスタバにナイトバーが入った近代的なデパート。こっちはこっちでアッパー層で大賑わい。

 

 

綺麗で整理された空間の様に見える場所が多いが、道一本入るとごちゃっとした生活空間が顔を出す。こう言う雰囲気が好きだな。

 

 

中国のオヤジが中国らしさ

そんな場所には決まって裸のオヤジがうろついている。裸のオヤジを見ると少しホッとする自分がいたりする。見栄えとか社会性とか常識とかを基準に生活をしていない。ある意味傍若無人な振る舞い。暑いから脱ぐって言う。単純シンプルで良い。

 

 

もともとあまり他人に対しての配慮や謙虚さが少ないイメージの中国で、さも当たり前かの様に裸で歩くオヤジを見ると『THE中国らしさ』の様なものを感じてしまう。角刈りタバコ&たっぷり感な体系の裸体を晒して闊歩するオヤジたちは、どこか痰を吐く姿さえカッコいい。昔の映画のヤクザみたい。

 

 

そんなイメージの中国でも他人に『冷たい』と言う印象は全くない。と言うと嘘になるな。警察とか車掌さんとか管理する側の人は冷たい印象。サイボーグって感じ。人口多いし勝手な人も多いしなので、いちいち親身に対応すると疲弊感が半端ないのかもしれない。そう言えば列車の中に飾ってあった鉄道会社のイメージポースターが『子供』『家族』『愛』『温かみ』の様なテイストで作られていたが「ウソつけ!」って思ってしまう自分がいたりする。駅員さんは結構ドライ。駅員サイボーグ説。

 

 

一生飽きないオヤジ麺

中国は飯はどこ行っても何食ってもうまい。これは間違いない。あとは値段が身の丈に合うかどうか。大都市になると屋台が減るので、安くてうまくて量が多いところを探すのが難しい。

 

 

そんな中見つけた深センでのメシ処が7元なので130円くらいで食える麺屋さん。『オヤジ麺』と呼んで毎日食っていた。無愛想なオヤジさんがやってる店で、最初ぶっきら棒な対応が毎日行くことで変化し、笑顔とバイバイの一言を貰える間柄になった。この麺にごま油で炒った唐辛子を山盛り入れて食うのがうまい。一生食えるメシの一つ。

 

 

 

オヤジ麺のお陰でほとぼり冷ますまでの間を食いつなぐことができた。また食いに行きたい店。

 

 

 

 

次は念願の香港潜入!マンモス団地を山程見てこよう!

 

 

 

 

 

 

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