ベトナム戦争とカムイ伝 [ダラット]

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ベトナム2都市目ダラット

ベトナムのホーチミンを離れ徐々に北へ北へと向かうことに。次の街はダラットと言うホーチミンからバスで約8時間ほどの山間部へ。ダラットは標高1475メートルにあり、日本の軽井沢の様な避暑地的な場所。

 

 

 

高地の街なのでポテチの袋も気圧でパンパン。日中でも長袖を着ようと思うくらいの気温。そこまでしなくてもと思うが、現地の人はダウンジャケットや厚手の革ジャンを着込んでいたりする。

 

 

この街に3日ほど滞在したが、欧米人旅行者よりも中国人旅行者の方が多い様子。実際に今回泊まったドミトリーでは僕以外100%、混じりっ気なしに中国の人が宿泊していた。こちらが寝ている朝7時頃から気遣いなく、御構い無しに騒ぎ立ておしゃべりを始める中国人。少し嫌いになる。

 

 

だけどもだけど。スイカ買って来たから食べる?なんて気さくにモノをくれたりする中国人。さっき嫌いと言ったことは取り消し。こちらの一方的な価値観を押し付けたらいけません。

 

1968年前後の潮流

と、思うきっかけありまして。ベトナムに入ったので改めてベトナム戦争について調べていた訳です。僕は1968年前後がどうにも気になる。革命前夜とも思えるほどに若者たちの反乱が、まるで示し合わせたかのように、様々な国で同時多発的に巻き起こることになる時代背景。ネットもないのに。

 

 

音楽、演劇、ビジュアルアート、文学、延いては人としての生き方、在り方にまで広がり、既存の考え、あるいは主流の体制的な文化に対抗するカウンターカルチャーの潮流が生まれてくる。言わば『問い直し』。

blog.hippiecouture.com/
 
 
 

この大きな流れの中心とも言える出来事が『ベトナム戦争』。皮肉なことに、多大なる悲劇は多大なる価値観や文化を生み、多くの影響を今に与え今日に至っていると言うわけ。

 

 

それはほんのちょっと前の話。

 

 

親が子へ、学校が生徒へ、国家が国民へ、上から下へ一方的に押し付けるシステムや価値観があった時代。それは体制側の都合のいい制度や権威を守るためだったりする。そのために分断されたり、差別が生まれたり、闘争に繋がったりする。ここ最近の世界情勢にも通じる感じがして少し敏感肌。地球規模でみんな仲良くなんてお伽話なのだろうか?

 

 

ベトナム戦争とカムイ伝の共通点

68年頃当時の学生達がこぞって読んでいた漫画の一つに白戸三平の『カムイ伝』がある。読んでみると、なるほど当時の時代性が作品に反映された作品だったと良く分かる。身分、制度、支配、階級、暴力、矛盾、強制、管理、欲望、思惑、不自由、古い慣例主義。。。まぁ〜読んでいて腹が立つこと考えさせられること。それらからの解放、変革、再構築を夢見て『自由』や『平等』『人間らしさ』など理想の為に戦って行く物語。

 

 

カムイ伝とベトナム戦争、この両者の共通点の一つが『無知からの脱却』だと僕は思っている。

 

 

あ〜、ええと。。。

 

 

ある人から『岩井くんは思想が強い』と言われたことがあるのでアレですが、僕はすぐ大きいことを考えてしまう癖がある。敬遠されがちな内容なのは重々承知。でも、そう思っちゃったもんで、ここまで来たらこのまま行っちゃいますよ!

 

 

観られる戦争

1965年からアメリカが本格的軍事介入し泥沼化するベトナム戦争は、テレビというメディアが発達した事により、歴史上初めて人々がリアルタイムで情報を知ることができるようになった近代戦争。人々は衛星中継により、テレビで戦場をリアルタイムに、しかもカラーで現場の本当の姿を目撃することができるようになった。

(報道カメラマン沢田教一さんの代表作「安全への逃避」=1965年9月6日、ベトナム中部ロクチュアン村)

 

 

するとどうなったか。

 

 

アメリカ政府が掲げる大義ある正義の戦争とは全くかけ離れた非人道的な映像がお茶の間に流れる。民間農家焼き払い、枯葉剤散布、裁判なしの路上での処刑などの映像。多くの視聴者が「おいおい、マジか!?」となる。国が発表している情報と、テレビが伝える報道映像の食い違い。生まれる疑念。正義とは?そして各地、各国で巻き起こる反戦運動。

 

 

これらは本当の現実を『知る』ことから始まる。

 

 

時代を何で読む?

60年代当時、学生運動を繰り広げる日本の学生の間で熱狂的に読まれていた『カムイ伝』もまた同じ。

 

 

同時期に人気だったのは梶原一騎原作、ちばてつや画による『あしたのジョー』(1968年)と赤塚不二夫の『天才バカボン』(1967年)もある。でも話がぶれるので今回は『カムイ伝』。

https://www.1101.com/bakabon/2009-08-20.html

 

 

カムイ伝の登場人物である下人の正助。江戸時代当時、農民以下の人間が学問をすることはご法度。言葉は悪いが、バカの方が集団統制・支配しやすと言う単純な理由。正助は禁を犯すことで得た知識によって、支配階級者たちからの不正や偽り搾取に対し、騙されることなく自分たちの権利を主張することができるようになる。と言う流れ。

 

 

振り返って現在。例えば、為政者、もしくは権力者が情報の規制や統制を行おうとした場合、それは果たして何の為なのか。オープンにしない理由は何か。どう考えても民の為とは思えない。と僕は思ってしまう。『知らぬが仏』と言う言葉があるが、それは裏で起きている出来事に対して『知らぬが仏』と言うこと。その見えない裏で起きていることは明らかに良からぬ出来事なわけで。

 

 

まずは自分から。。。

哲学者カントは「知る勇気を持て」「未成年者の状態から抜け出ろ」すなわち『思考しろ』と言った。今ならちょびっとだけ分かる気がする。どうやら僕は、『無知』が悪いのではなく『無関心』の裏側で起きるであろう出来事が怖いと思っている。近いところ3.11の後に教訓として僕はつくづくそう思った。

(2012年当時に習ったばっかのPhotoshopで作った作品。3.11に対して何か形にしないといけないんじゃないかと思い込んでいた時期のもの。今思えば、製作することで気持ちを落ち着かせようとしていた様子。自分で考える。自分で決める。英語間違ってるかも。)

 

 

 

『言うは易く行うは難し』とか『知行合一』なんて言葉もあるが、理想ばっかの口ばっかにならず行動を伴わないと意味がない。とか程の良いことを言いつつも、自分のことばっかり考え、怠惰で個人主義な自分がいたりする矛盾。嫁によく突っ込まれ反省する。3歩進んで2歩下がるチータスタイル。

 

 

 

僕は聖人君子になる気もなれる気もしないし、啓蒙や押し付けなんてする気もできる気も全くない。ただいろんな意味で『まずは自分から』と、改めて自分のケツをひっぱたきながら己に言い聞かしている2017ベトナム旅行。思考の流れと気付きを徒然なるままに。

 

 

 

さてさて、そろそろ着地して終わらせたいが落とし所が見つからないぞ。

 

 

 

こんな終わり方も有りと言うことで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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