ずっと言ってたメークロン市場です
これですよ!
これが撮りたくて、作りたくてカンボジアから引き返した訳です。
どーぞ見てやって下さい!
一応、撮り直すことで残念なザンナイ気持ちは成仏できた。
引き返して良かった良かった。
ブログを見てくれた友達から、HDDのデータの救出方法を教わって試したけどダメだった。
イシケンくん!わざわざありがとうよ〜!
結局、再度撮影しに行っっちゃったよ。
そもそも何でこのメークロン市場のことを知ったのだろう?
テレビなのか、ネットなのか。
覚えていなが、線路上にマーケットがあることに興味を持ったのは覚えている。
しかも、線路は生きていて実際に列車が通る。
列車が通るたびに日除けのホロを畳むマーケット。
通称、折りたたみマーケット。
いつか必ず行こうと思っていた場所。
これを上から撮影したら面白いだろうなと。
空想トレーニングはバッチリ。
メークロン再訪
そして、ここメークロン市場に来るのはすでに2回目。
最初はバンコクから列車で行ってみた。
列車の場合は4時間かかり、途中で乗り換えが一回発生する。
その乗り換える列車がある駅へは、川をボートで渡り、対岸の駅からメークロン市場行きの列車に乗り換える。
乗り換えがあるのも、ちょっと旅レベル高めな感じがして良い。
なので列車をボートで挟んで行って見た。
片道10バーツ(32円くらい)の列車 x 2で合計20バーツ。
この時の写真はデータ消失のためほぼ無い。。。
今回は、すでに知ったる見慣れた地。
チャチャッと日帰りで終わらせようと、ミニバス(60バーツ)で向かった。
初メークロン
最初来たのが今年の4月26日。
撮影旅行だ!とクリエイターぽい感覚で意気揚々と出発。
電車マーケットを撮ることは決めているが、撮りたいのは高所からの俯瞰撮影。
撮影できるポイントを探すところからスタート。
なので、初回は余裕を持って3泊した。
その時泊まったゲストハウスがHome Town Hostel。
この近辺で一番安い宿を探した結果ここに泊まることに。
ここのオーナーの Nat は、
「日本で食べたハンバーグとウニとラーメンとラムネはアメージングだわ!」
という日本大好き元舞台俳優のアーティスト。
テレビ局に勤めたこともあり、映像系の知識も豊富。
メークロン市場の動画を撮影したくて来たことを告げると、かなり興味を持ってくれ、是非見たいと言ってくれた。
カメラと狩猟
初日はゲストハウスに荷物を置き、撮影ポイントを探すところから。
列車とマーケットが一望できる高台はないか。
近辺を歩き回る。
ハンティングしている気分。
カメラと歩くと、人は現代人から狩猟採集民にさかのぼる
確かに赤瀬川原平さんの言う通り。
ゴルゴ13さんもきっとしてるはず。
狙った獲物を仕留める場所探し。
うん。
どうやら、忍び込みやすそうな公共施設やホテルなどはなさそう。
あるのは個人商店を兼ねた住宅らしき建物ばかり。
個人宅はなかなか敷居が高い。
さてどうしたものか。。。
生活の場としてのマーケットを撮る動機?
ゲストハウスに戻りNat に相談してみる。
あの辺で知り合いとかいたら紹介してもらえないかと。
「あのマーケットは地元の人間が生活のために使っているリアルマーケットなの。最近は観光客が増えて賑わっているけど、それを良いと思う人もいるし、良く思っていない人もいて難しい問題なのよ」
どうやら、観光化されたことに対して賛否があるらしい。
確かに僕含め多くの観光客が訪れ写真を撮っていた。
電車が来ているのに線路上で写真を撮っている人も珍しくない。
皆がそうでは無いのはもちろんのこと、自分も旅行者として観光者として考えさせられる。
旅行者が来ることに拠って潤う人、迷惑を被る人。
旅行者のモラルという意味でも自分の振る舞いについて考えさせられる。
この動画を撮って良いものなのか?
この動画がどう影響するかは分からないが、面白半分で動画を公開して良いものか?
賛否どちらの批判も味方にもなれない立場。
でもNat は作品を作ることに対して喜んでくれてはいる。
実際、観光客が来ない閑散期はしんどいと言っていた。
ゲストハウス側としては観光客に来て欲しいところ。
それはマーケットで商売する側も同じ。
迷惑なのは観光マナーの方か。
そんなことは個人レベルの話になる。
その場合、変えることはできないが伝えることはできるか。
このローカル文化が規制されたり、無くなってしまうことがないように。
調べてみると1907年7月12日に民営メークロン鉄道が開業する。
日本で言えば明治40年。
じいちゃんより先輩。
100年以上の歴史がある。
鉄道ができた後、賑わいとともに線路上にもマーケットが広がり、今の体系になったらしい。
いわば、民間の自然な意識が反映して出来上がった文化ということ。
でも民衆一人ひとりが作ろうとか、作っているという積極的な意識はない。
のに出来上がって成立しているのが良いっすよね!
なんか国とか、行政とかの人の作為的な思考が入って無い感じが好き。
もう歴史的、文化的にも撮っておこう!
と勝手な解釈かもしれないが撮影の動機はこんな感じ。
生活の場としてのマーケットと知る
実際にマーケットに行ってみると、地元の人が多く利用している。
日差しを浴びたホロの色によって、その空間の印象が変わって面白い。
肉屋のホロは赤、魚屋は青など、色による商品の見栄えも考えているっぽい。
線路上のマーケットは、ほんの一部で、奥に大きなスペースがありそっちがメイン会場となる。
肉に魚に野菜にフルールにスパイスに洋服にとなんでもござれ。
仕事している背中がかっこいい人は中身もきっとかっこいい。
朝が一番賑わいがあり、活気がある。
ゲストハウスの Nat 曰く、日本で言うところの『築地』みたいな感じとのこと。
だから大量にバイクに積んで帰る人もいる。
きっと、お店で出す料理の買い出しだと思う。
その分、午後は少しのんびりした雰囲気となる。
メークロン線は1日に行き帰り含め6回通る。
午後は、14時後半台の1往復だけ。
お店も閉まり始めるので観光客も減る。
なので、のんびり横になりながら店番する人もいる。
少し感じたのは、売り手が観光客に対して積極的に商売をしていないように見えた。
シェムリアップは腕を掴んでまで店に入れようとするのに。
たぶん観光客の目的が電車とマーケットの距離感での興奮なので、基本的に買い物は消極的だからだと思う。
皆バンコクに戻るのでお土産はバンコクになるだろうし。
でも、その観光客に依存しきっていない事が幸いし、長く続いている秘訣なのかもしれない。
面白いなぁと思い切り上げる。
この日は下見だけ。
翌日の撮影に挑む!
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