翌日
ミャンマーあるあるの早朝渋滞と通勤通学のケタタマシイ喧騒音をBGMにホテルで朝食。このホテルはドミトリーもあり、朝食付きで7ドルのヤンゴン最安値。Booking.com では。
本日のFeeling Radio
記事のBGMにどーぞ。
Kalambya Boys -『Kivelenge』 (The Busy Twist Remix)
ミャンマー2日目
エントランスではすでにホテルの従業員を巻き込んではしゃぐ欧米人カップルが1組。どこのお国か知らないが朝から陽気っすねぇと思いながら、コーヒーに塩を山盛り入れてしまいボーイさんに新しいのを頼んでいると、
「ドッカラ来タンダ?」
とさっきのカップルの彼氏が爽やかに話しかけてきた。日本からだぞと会話をし話を聞いてみる。どうやらこのアメリカ人の彼が今日誕生日で、ちょうど今ホテル側からケーキの差し入れをもらったと。ちょうど今彼女と従業員さんにお祝いしてもらっていたらしい。
なるほど。異国で誕生日サプライズ。良いですねぇ。そりゃはしゃぐわな。
と思いつつも、外国の人は朝イチでもうワンホールのケーキをプレゼントしちゃうんだと驚く。寝起きすぐに食い切れないほどデカイケーキは確かに驚く。これはかなりサプライズ度が高い作戦だなとか考える。すると、
「イッパイアルカラ、君ニモアゲヨウ!」
と陽気な彼氏は僕に、かなり大きめに切られたうっすら青いクリームの乗ったケーキをくれた。どうやらここにいる全員に配ってた様子。後から入ってきた欧米人女性ペアと従業員、皆同じケーキを手にしている。ハッピーのおすそ分け的な。
「え?良いの???」
と喜んで貰ってみたものの、基本的に僕は朝食を食べないタイプ。飲み物程度でイイ。今日は無料の朝食を食べないとモッタイナイと言う乞食根性だけでここに来ている。ケーキを貰うと想像以上の重量感が腕に伝わって来た。その感覚と見た目で満腹中枢が刺激され食い気が失せる。くれるんなら貰いますよ、と言うまたしても乞食根性で、自分の能力以上の食料を貰ってしまった。
「ヨイ旅ヲー!」
と笑顔でアメリカ人カップルが部屋に戻って行く。間も無く隣にいた欧米人女性ペアも部屋を出て行った。僕は一人ケーキと格闘中。思った以上に甘くて想像以上にスポンジがボソボソだ。寝起きではとても無理と思われる。ハッピーのおすそ分けではなく、ただの負の分配だったのでは無いか。何気なく去ったペアの席を見て見た。すると、堂々とカップルから貰ったケーキを残して出て行っていた。
なるほど。
それもありっすねと少し気が楽になる。そうだよな。これからバスに乗るのに調子崩しても嫌だし。とか理由をいちいち付けながら、貰ったケーキを残すとこからスタートするミャンマー2日目。
ヤンゴンタクシーレーシング
やはり朝食を食べすぎなくて良かった。長距離バスの発着所まで乗合いタクシーで行ってみたがこれがスゴイ。これほどミャンマーの運転が荒いと思っていなかった。
8人乗りくらいのミニバン。これに客が10人以上集まったら出発する。一人80円くらい。渋滞がなければ25分ほどで着くが、途中客を拾ったりもする。この運転手が特別だと思いたいが、遅い車や車線変更時に入れさせてくれなかった車に対して嫌がらせをする。
①ケツを煽る。②前に出て急ブレーキを踏む。③急ハンドルで車体をぶつける素振りをする。
大きい道路で片道3・4車線ある道路を、右へ左へ縦横無尽にサイドステップし、スピードを意識した運転をする。気に入らない車には制裁を施す。リアルマリオカート。
それを乗客10名ほど乗せてやる。僕の時は総勢13人。老若男女問わずどんな客を乗せていても差別なくやる。客も誰も文句を言わず運転手の制裁を受け入れている。これが日常的なのだろうか。程度で言うと地元の女性がグロッキーになる程度。
途中、乗客全員が1分ほど運転手のおしっこ待ちをした。こいつブッ飛んでんなぁと、こっちは面白がってキャッキャしながら乗っていても、目の前の女性にとっては地獄の様な状況。
漢と夕日のバスターミナル
そんな死線をくぐり抜け、ヤンゴンのハブステーションであるアウンミンガラー バスターミナルに到着。ここヤンゴンから目的地のバガンまで約8時間ほどの道のりを夜行バスで向かう。
ミャンマーのほぼ全てのエリアに向かうバスが一堂に集まる場所。活気がある。漢の仕事って感じ。
バスの出発まであと約1時間ほどある。気付けば真っ赤な夕日が出ていた。舗装されていない道路の土埃と、車のクラクションと男達の掛け声。南国の湿った暑さに汗ばんだ身体。ふらっと小レストランに入る。外まで並べられたテーブル席に腰掛ける。風が汗を冷やしてくれる。今日はもうお終いと言う感じでミャンマービールを飲む。
イイすね。
明日はミャンマーに来た目的の地バガンへ。
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