ああ、正負の法則

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5月未明。

 

バンコクを離れて1週間。
場所はカンボジアのシェムリアップ。
アンコールワット等の遺跡で有名な場所。

 
一泊3ドルの宿を見つけ、ロビーのソファーに腰掛けせっせと動画の編集中。
作業結果に満足し、良いのが出来そうだとテンションが上る。
これで良し!とおもむろに立ち上がる。
立ち上がりと同時にイヤホンのコードが引っかかり、PCが地面に落下。
大して気にもせずPCを確認。
 
『データが消えてる。。。』
 
パニック。
 
 

本日のFeeling Radio

記事のBGMにどーぞ。

 

憂歌団 -『嫌んなった 』

 

 

諦めてはいけない

今まで撮りためていた、データの一切合切が無くなっている。
PCは問題ないが、データを保存していた外付けのHDDが読み込めなくなった。
要するにデータの保管Boxが死亡。
 
 
いやいやいや。
諦めてはいけない。
 
 
ネットを検索し、あらゆる情報からデータの復旧を試みる。
クリーンな状態を保持するため、絶対こじ開けないようにと注意書き。
なるほど、強硬策以外の方法を駆使して対処を図る。
 
 
3時間の格闘の末、全く応答せず。
タイでの思い出と作品が一発の衝撃で。。。
 
 
パニック。
 
 
 
 
 
気を取り直して一旦寝てみる。
現実逃避だと分かった上で寝てみる。
やはり、やっちまった感は収まらない。
どうしたものか。
 
 
ここでフッと思い出す。
この宿には一人、日本人のスタッフの人がいる。
すでに3年ここで働いていると言う。
彼に現状を話して、修理できるような所がないか聞いてみよう!
 
 
深夜1時。
いそいそと階段を降り、ロビーカウンターへ。
 
 
コレコレこう言う訳でして、と説明してみる。
「以外にカンボジア人って器用なので直るかもしれませんよ」
と、一軒のPC販売修理を行なっている店を教えてもらう。
 
 
おぉ!情報を手に入れたぞ!
簡単に諦めてはいけない。
 
 
夜から降り出したスコールの激しい雨音の中、この日は就寝。
 
 

現実ロールプレイング

翌朝、可能性を信じて教えてもらったお店へ。
名前からして可能性を感じる。
 
 
店内は品揃えは少ないものの、PC関連商品が並びHDDも売っている。
拙い英語で症状を伝え、チェックしてもらう。
店の奥には、若い電脳ボーイたちが作業中。
なんとかなるかもしれないと言う期待感が高まる。
 
 
 
「No possible」
 
 
終了。
 
 
 
いや、諦めたらいけない。
他にもお店があるんじゃないか。
そう思い付近を歩く。
道を挟んで商店が並ぶ小ぎれいな通りに出る。
 
 
 
あった。
さっきより綺麗な所。
拙い英語で症状を伝え、チェックしてもらう。
ここも従業員の年齢層がだいぶ若い。
ハタチ前後くらいに見える。
 
 
15分程、詳しく見てくれたが、
 
 
「I’m sorry」
 
 
悔やまれる。
 
 
タイの電車マーケットの動画だけでも救い出せないものか!
他に、PC系に強いお店はないか聞くと100メートル先に一軒あると言う。
おぉ!また情報を手に入れたぞ!
ドラクエみたいだ。
村人から情報ゲット。
簡単に諦めてはいけない。
 
 
店を後にし、少し歩くと大きめの店舗が現れた。
品揃えも豊富だ。
ここはひとつMagicを起こして欲しいところ。
 
 
小慣れては来たが、拙い英語で症状を伝えチェックしてもらう。
ここも年齢層がだいぶ若い。
シェムリアップのIT系販売修理職は、20代前半くらいの電脳ボーイ達が活躍している様子。
その後、僕の渡したHDDがタライ回しにされ、結局首を横に振られる結果に。
 
 
 
 
次だツギツギ!
 
 
 
 
ここは同じユニフォーム姿で統一感がある。
ここならと持ち込み、拙い英語で症状を伝えチェックしてもらう。
やはりダメ。
 
 
じゃぁ、と言うことでかなりローカル感ある修理工場へ持っていく。
家族でやってるのだろう。
まず次男坊らしきサイズの少年がコネクトを変え、コードを変えPC接続を試す。
 
 
どうにもならないと、長兄らしき人物が出て来て確認。
そしてドラバーでこじ開ける。
開けちゃったなぁ。
と思いながら眺める。
 
 
修理に2日ほどかかると言う。
なるほど。
 
 
 
つぎのMac系に強いと噂のFuture Worldでもダメ。
ダメダメダメ。
 
 
きっとこれはダメなのだろう。
 
 
諦めた。
 
 
幸い、まだ旅の2ヶ月目で傷も浅い。
代替え機もこの街で購入できるじゃないか。
それにしても悔やまれる電車マーケットことメークロン市場のデータ。
 
 
 
ちなみに関係ない話だが、こっちのKFCのセットはご飯がつくらしい。
 
 

明らかに見極めよ!

夜、HDDが直らなかったことを嫁に話した。
そして、これが美輪明宏が言うとこの『正負の法則』なんですか?
自分ちょっと浮かれてましたもんね。
と聞いて見た。
 
 
嫁は言う。
 
「負の先払いと思ってパスポートとか落としておき 笑!死なないためにも」
 
ほほう。
なんだかデータだけで済んで良かったと思えた。
 
 
ん?待てよ!
ここでヒラメク。
またタイに戻って撮れば良いんじゃないだろうか!?
『金はないけど時間はある』と言う常套句がハマる瞬間がマサに今。
 
 
まぁ、本来ならカンボジアの首都であるプノンペンを目指し先に進むところ。
確かに面倒臭い。
通過した同じ道を戻る感じが。
 
 
どうしようかな。
 
 
明らかに見極めよう。
 
 
今夜は一人会議だ。
 

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